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世界最古かつ、カフェラテ発祥の店。カフェフローリアンに行ってみた。

カフェ・フローリアン
こんにちは、「○○発祥」に弱い@藁半紙です。ヴェネツィアを旅した時、カフェラテ発祥のお店に行ってきました。
目次

世界最古のカフェ “カフェ・フローリアン”

カフェ・フローリアンは、ヴェネツィアのサン・マルコ広場に位置するカフェ。現存する世界最古のカフェとして有名です。1720年に創業されたこのカフェは、約300年の歴史を持っていて、創業者の名前をとってフローリアンと呼ばれているそう。

カフェラテ発祥の店で、カフェラテを。

カフェフローリアンの生演奏

カフェラテの発祥の店としても有名なカフェ・フローリアン。楽隊が生演奏をしているテラス席と、店内席がありました。お店の方は、少しづつ内装の異なる部屋が通り沿いに3つくらい並んでいます。
まずはメニューを確認してみようとテラス席へ 。しかし、メニューを広げて唖然としました。[voice icon=”http://wonder-wanderer.com/wp-content/uploads/wrabanshi-prof.jpg” name=”藁半紙” type=”l line”]た、高すぎる。。。[/voice]

カフェラテは1杯9ユーロ、なので円換算で1200円ぐらい。これだけならホテルのラウンジに行けば普通にある価格なので、まだそれほど驚きはしません。

なぜ驚いたのかと言えば、このお店、座っただけで6ユーロ(900円弱)のミュージックチャージがあるんです!お金持ちな方ならこれくらい当然かもしれませんが、つい2、3年前まで実家に籠っていた藁半紙には衝撃的すぎました。
店内でもミュージックチャージあるのかな?どちらにしろ、ごみごみした外のテラスよりも、落ち着いた室内で豪華な内装も楽しめた方がいいと思い、店内へ移動しました。

由緒あるカフェラテを賞味。

 由緒あるカフェラテ

店内でもありました、ミュージックチャージ。確かに一応音楽は聞こえてはきますが、室内ではそんなにありがたみもありません。問答無用ですね。

せっかくの機会ですから、オーダーしました。発祥の地で飲むカフェラテ。値段以上の満足をくれるかもしれません。節約よりも、ここは経験を買おう。
運ばれてきたのは、空のコーヒーカップと二つの容器。いつも藁半紙が飲んでいるカフェラテとはずいぶん様子が違います。珈琲とミルクが別々の容器に入ってます。

「これどうするんだろう?」

そう思っていると、暑そうに着飾ったウェイターさんが、高い位置から二つ同時に注ぎはじめました。コーヒーとミルクが良い具合に混ざっていきます。
[voice icon=”http://wonder-wanderer.com/wp-content/uploads/wrabanshi-prof.jpg” name=”藁半紙” type=”l line”]オォ、これが伝統的なカフェ・ラテの作り方なんだ![/voice]
この瞬間が興奮のピークでした。
正直、味は至って普通。味音痴の藁半紙としては、特に感動もありませんでした・・・。
これが、これまでの藁半紙の人生で最も高いカフェラテとなりました。

カフェラテ発祥の店なのに、誰もカフェラテ頼んでない。

カフェ・フローリアンの室内から

カフェ・フローリアンから回廊を臨む

すごく不思議でした。決して安くないお金を払ってカフェ・フローリアンに来ているのに欧米人のカップルも、アジア人の団体も、なんなら日本人夫婦も誰もカフェラテ頼んでいません。

確かに外は暑いです。それは間違いない。部屋の中も湿度が高くてなんだか蒸れてます。 でも、カフェラテ発祥の店で、レモンスカッシュは無いでしょう。

[voice icon=”http://wonder-wanderer.com/wp-content/uploads/wrabanshi-prof.jpg” name=”藁半紙” type=”l line”]
みんなカフェラテ発祥の店だって知らないのかな。。。[/voice]
と思う藁半紙。でも彼らはきっと
[voice icon=”http://wonder-wanderer.com/wp-content/uploads/last-staff.jpg” name=”お姉さん” type=”r”]
こんなアツイのに、よくカフェラテなんか頼むわね[/voice]
なんて思っていたに違いありません。
ちがうんですって! ここはカフェラテ飲むべき店なんですって!知らないのはあなた方ですからーー!!

イタリアでカフェを楽しむ豆知識

カフェを楽しむ豆知識

カフェ・ラテとは、イタリア(カフェ・フローリアン)発祥、エスプレッソとミルクを合わせた飲み物です。日本語にすると、「コーヒーと牛乳」。エスプレッソとミルクの割合は、エスプレッソ2に対してミルク8。

ちなみにカフェ・オレはフランス語。フランスでよく飲まれるコーヒーの飲み方で、日本語に訳すと同じく「コーヒーと牛乳」。ですが、カフェオレの場合、エスプレッソではなく、ドリップコーヒーが使われます。ドリップコーヒーはエスプレッソほど濃くないので、割合は、コーヒー5対ミルク5。

日本で出てくるお馴染みのカフェラテには、フォームミルク(泡立てたミルク)が使われていますが、これはアメリカスタイルなのだそう。カフェラテ、カフェオレには、スチームドミルク(蒸気で温めたミルク)が使われます。フォームミルクに絵の書いてあるイメージのあの飲み物は、カプチーノ。カプチーノはイタリアにもあり、エスプレッソ、スチームミルク、フォームミルクが3:3:4か、1:1:1の割合。カフェラテよりミルクが多い分、より苦味が少なくまろやかな飲み心地なので、藁半紙は涼しい店内ではカプチーノをよくオーダーしていました。

イタリア人にとってのカフェ・ラテとは?

イタリア人にとってのカフェラテ

発祥の地でカフェラテを飲む人がいない驚きに、ついつい熱くツッコミを入れてしまった藁半紙ですが、、後で調べてみると、どうやらイタリア人は午後以降はカフェラテは飲まないらしいです。理由は、「ミルクが重たいから。」胃に負担がかかるのを懸念しているのだとか。
なので、日本人が食後にカフェラテをオーダーするのは、イタリア人にはかなり不思議なことのようです。では、イタリアではカフェラテはいつ飲むのか?というと、朝食や休憩時間など。お腹を満たすために飲むものなんですね。食後は通常、エスプレッソか、カフェマキアートでスッキリと。とは言えイタリア人はエスプレッソにはかなり砂糖を入れて甘くして飲むそう。なので、体に負担という意味では、日本人の藁半紙には砂糖入りエスプレッソも相当な気がしますが、、

藁半紙がフローリアンを訪れたのは午後2時過ぎでしたので、もし、、もしも!あの同室の皆さんがイタリアの風習をご存知で、由緒正しきお店で現地らしいマナーを心掛けていたのだとしたら、あえてカフェラテを避けてオーダーしていたのかもしれません!笑

ちなみに、アイスカフェ・ラテというメニューはイタリアにはありません。イタリアにある冷たいコーヒーというと、「CAFFE’ FREDDO(カフェ・フレッド)」というエスプレッソをそのまま冷やしたものと、と「CAFFE’SHAKERATO(カフェ・シェケラート」という冷やしたエスプレッソを泡立てた飲み物にあたります。英語や日本語表記で「アイスコーヒー」を見つけて頼んでしまうと、濃いままのエスプレッソが出てきて驚くことになりますのでご注意を。どうしてもアイスでカフェラテを楽しみたいときは、アイスラテとカフェ・フレッドを自分で混ぜることになりそうです。

よくある笑い話だそうですが、イタリアで、カフェラテを「ラテ」とオーダーすると、ただの牛乳が出てきてしまいますので、気をつけましょう。スターバックスなどでの注文に慣れていると、ついつい言ってしまいそうですね。

カフェ・フローリアンのアクセス。

ヴェネツィア、サン・マルコ広場内にあります。
有名なので、迷っても人に聞けばすぐ教えてくれます。
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この記事を書いた人

Macbook片手に世界を旅する自由人。住所不定。初海外から4年で32ヵ国へ。LCCやドミトリーといったバックパッカー的な旅もするが、"旅の裏技"で、ファーストクラスや五つ星ホテルもコスパよく楽しむのが好き。旅そのものが仕事になるライフスタイルを目指す。

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